Mac Demarco - Blue boy
マック・デマルコは不思議なミュージシャンだ。YoutubeでいくつかPVを見ていると、どれもが人を喰ったようなバカバカしさを前面に出していて、音の方もどこかネジがゆるんだ(しかも天然ではなくてわざわざそれをやっているような)批評性というか、世の中に舌を出して煙に巻いて面白がっているような。
いや、本当にそうなのか(つまり本当にネジがゆるんでしまっているのか)もしれない危険なムードもあって、つまりはよくわからない。
しかし、この曲が入ったアルバムはすごく音の感じが透明で繊細で、なによりメロディーが洗練されている。それなのに湯上がり気分でするすると何度も聞けてしまう心地よさ。いろいろバカやってたけど、つきつめたら自然発生的にこういうすごいアルバムが出来てしまいましたということなのか。それとも実はすごい努力と試行錯誤の上に出来たのか。やっぱりよくわからない。
まあ、あれこれ考えるのはやめにしてコーヒーとドーナツでもほうばりながら彼のメロディーに乗っかって、夢の続きに落ちていこう。