Andres Beeuwsaert - Encuentro
なかなかに疲れている。体が重く、やっとの思いでシャワーを浴びてようやくひと息ついた。まぶたも重い、打楽器の音も今夜はあまり耳に入ってこないだろうな、と思ったところにこのアルバムをふと思い出してなんとはなしに1曲を聴いてみる。
乾いた大陸の向こう側で夕暮れとともに雲が静かに流れていくのをじっと見つめるような音。自分の日常はこんなに早く時が流れているというのに、この曲の中ではそんな時間はすっかりどこかに隠れて逃げていってしまったようだ。しんとした時間が夜を浸していく。このまま気持ちよくベッドに入れそうだ。